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📊 一覧・テーブル

一覧・検索画面の標準|列設計・ソート・ページング・一括操作

業務システムで最も表示回数が多い画面は、ほぼ例外なく一覧画面です。ここが1秒速くなれば、システム全体の体感が変わります。

一覧画面の標準構成

上から順に固定する要素
  1. 画面タイトル・パンくず
  2. 検索条件(折りたたみ可能。ただし主要条件は常時表示)
  3. 操作バー(新規作成・一括操作・CSV出力・表示件数)
  4. 件数表示(「1,248件中 1〜50件を表示」)
  5. 一覧本体(ヘッダー行は固定)
  6. ページャー

この並びを全一覧画面で統一するだけで、操作の迷いは大きく減ります。

検索条件の設計

主要条件は常に見せる

すべての条件を折りたたむと、毎回開く操作が発生します。使用頻度の高い2〜4条件は常時表示し、それ以外を「詳細条件」に格納します。

条件は必ず保持する

  • 詳細画面から戻ったとき、条件・並び順・ページ位置が復元される
  • ブラウザの再読み込みでも条件が消えない(条件をURLに載せる)
  • 条件をURLに載せると、条件付きURLを同僚に共有できる
  • 「条件をクリア」ボタンを明示的に用意する
  • よく使う条件の組み合わせを保存できるとなお良い
POINT

検索条件をURLのクエリパラメータで表現しておくと、共有・ブックマーク・戻る操作・別タブ表示がすべて自然に動くようになります。実装コストに対して効果が非常に大きい設計判断です。

検索の実行タイミング

即時検索(入力するたびに結果が更新される)は、件数が少ない場合には快適ですが、業務システムの数万件規模ではサーバー負荷と誤操作の原因になります。明示的な検索ボタン+Enterキーでの実行を基本とし、即時検索は補助的に使うのが安全です。

列設計のルール

データ種別揃え書式
コード・ID左揃え等幅フォント推奨
名称・テキスト左揃え長い場合は省略記号+ツールチップ
数値・金額右揃え3桁区切り。単位は列見出しに(例:金額(円))
日付・日時左揃えYYYY/MM/DD で固定。相対表記は使わない
ステータス中央または左バッジ表示。色+文言
操作右端固定アイコンのみは避け、文言を添える
注意

「3日前」のような相対日付表記は、業務システムでは避けてください。証跡として日付そのものが必要であり、締め日との前後関係を数える作業が発生します。

列の並び順

左から「識別 → 分類 → 内容 → 数値 → 状態 → 日付 → 操作」の順が、多くの業務で自然に読めます。利用者が横スクロールせずに判断できる範囲(左から6〜8列)に、判断に必要な情報を収めてください。

列幅と省略

  • キー列(伝票番号・氏名)は横スクロール時に左端固定
  • 長いテキストは折り返さず省略し、ホバーで全文表示
  • 列幅をユーザーが調整でき、次回も保持されると満足度が高い
  • 表示列の選択(列の表示・非表示)を用意すると、部署ごとの要望を吸収できる

ソートの標準

  • 初期の並び順は「更新日時の降順」など、業務上の優先順に合わせる
  • どの列でソート中かを矢印アイコンで明示する
  • ソートはサーバー側で全件に対して行う(表示中のページ内だけの並べ替えは誤解を生む)
  • 複数列ソートは、必要な業務でのみ提供する

ページングの方式

方式向いている場面業務システムでの評価
ページ番号件数が多く、位置を把握したい◎ 標準。何ページ目かが分かり、戻れる
「もっと見る」閲覧主体のコンテンツ△ 位置が分からず、戻ると先頭に戻る
無限スクロールSNS・フィード✕ 業務では避ける。フッターに到達できない

表示件数は 20 / 50 / 100 の3択が扱いやすく、選択値をユーザーごとに保持します。1,000件表示のような選択肢は、性能事故の原因になるため提供しないほうが無難です。

0件・エラー時の表示

空のテーブルだけが表示され、検索が実行されたのかも分からない。

「条件に一致する受注は0件でした。期間を広げるか、取引先の条件を外してお試しください。」+条件クリアボタン。

初回表示(まだ検索していない状態)と、検索した結果0件の状態は、必ず区別して表示してください。

一括操作の安全設計

複数行を選択して一括処理する機能は、事故が起きたときの影響が大きい機能です。

選択状態を明示する

「12件を選択中」と常に表示します。ページをまたぐ選択がある場合は「全ページで48件を選択中」と区別します。

実行前に対象件数を確認させる

確認ダイアログには「12件の受注を承認します。よろしいですか?」と件数と操作名を必ず含めます。

部分的な失敗を正しく報告する

「12件中10件成功、2件失敗」と結果を分けて表示し、失敗分の理由と再実行手段を提示します。全部まとめて「失敗しました」で終わらせないでください。

要注意

ヘッダーのチェックボックスが「表示中の50件」を選ぶのか「該当する全1,248件」を選ぶのかは、必ず明示してください。この曖昧さは重大な誤操作につながります。

CSV出力

  • 出力対象は「現在の検索条件に一致する全件」か「選択行」かを選ばせる
  • 文字コードとBOMの扱いを決めておく(Excelで開く前提ならUTF-8 BOM付き)
  • 件数が多い場合は非同期処理にし、完了を通知する
  • 出力した列と画面の列を一致させる

チェックポイント

  • 検索条件がURLに載っており、戻る・共有・再読み込みで消えない
  • 数値が右揃え、日付が固定書式で統一されている
  • ヘッダー行とキー列が固定されている
  • 0件時に次の行動を促す文言が出る
  • 一括操作の対象件数が実行前に明示される
  • ページングはページ番号方式で、表示件数が保持される
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